家庭クラブの2年生14人が5日、郷土料理の「てっぱい」づくりに挑戦しました。
ふるさとの食文化に理解を深めようと、「かがわ里海大学オーダー講座」を活用し、郷土料理研究家の十川時子さんを講師に招いて調理室で実施。県環境管理課の職員らから「里海」の概要や県の取り組み、十川さんから香川の郷土食についてそれぞれ説明を受けた後、いよいよ実習スタートです。
香川ではかつて、冬場にため池の水を抜いてフナを食べる習慣があり、「フナのてっぱい」が伝統食として有名ですが、この日は、しめさばを使って調理。生徒たちはちょっぴり危なっかしい手つきでしたが、十川さんの指導でしめさばを切り分け、大根やニンジンを短冊切りにし、酢味噌和えに。このほか、戦後の食糧難の時代に肉の代わりに煮干しを具材に使って栄養を補給したというお好み焼き「にくてん焼き」、茶わん蒸しも加え、計3品のメニューを仕上げました。
試食した生徒たちは「想像していたよりずっとおいしい」と舌鼓を打ち、ふだんの食卓からは遠ざかりがちな郷土食の魅力を実感していました。