高校生向けビジネス教育とは/私学研修会

 県私立中学高等学校連合会(会長=香川泰造高松中央高校長)主催の令和6年度私学研修会が7日、高松市の英明高校で開かれました。

 県内の私立中学・高校から約50人が集い、本校からは教職員、PTA役員ら5人が参加。起業家、ビジネス教育研究家で香川オリーブガイナーズ球団オーナーも務める福山敦士さんの講演「高校生向けビジネス教育について」に耳を傾けました。

 

 福山さんは、高校生にビジネス教育を取り入れる意義について「夢を追いかける時間軸を伸ばす」「自分らしく生きられる人を増やす」ことと説明。野球選手を例に、選手生活を終えた後も指導者やビジネスパーソン、起業家などさまざまな選択肢があることを若いうちからビジネスとして学ぶことで、自分の可能性を閉じさせないことが大切、と述べました。 

 

 神奈川の私立高校で「ビジネス実践」や「探究プログラム」の講座を担当している福山さんは、取り組み内容を紹介したうえで、高校生がビジネスや探究のテーマを設定する際に「個人的な原体験があると推進力が増す」と指摘。ニュースになるような社会的課題の解決は壁にぶつかった時にすぐにあきらめてしまいがちだが、本人や身近な人の悩みの解決につながるテーマは強いとし、「ちょっとしたアイデアを社会に実装してみること。壁にぶつかり、失敗することも大事」と話しました。

 

 総合的探究の取り組みの参考になるお話も多く、講演後半には活発な質疑が交わされるなど有意義な時間となりました。福山様、示唆に富むご講演、ありがとうございました。