「もやもや」テーマに、山端先生個展

 

 美術担当の山端篤史先生の個展が高松市上福岡町の讃岐漆芸美術館で開かれています。テーマは「もやもや」。頭の中のもやもやという抽象的感覚を視覚化した作品群が不思議な空間を生み出しています。

 

 数年前から取り組んでいる「もやもや」シリーズの近作のうち、ポップな作品を中心に立体と平面(アクリル画、版画)の計21点を展示。

 

 陶芸用粘土を薪窯で焼成した立体作品は、窯変による色合いの微妙な変化が楽しめ、丸みを帯びたフォルムはどこかユーモラス。「多感な時期の生徒はもやもやや不安を抱え込みがちですが、そんなものは一日たてば忘れてしまうもの。深刻に考えないで」(山端先生)というメッセージが感じ取れ、ほっこりと胸が温かくなる作品展です。

 

 会期は7月28日まで。10:00~18:00。水曜、木曜は休館。