小松 美海さん(19)          香川 トヨタ自動車株式会社管理部経理課       (令和 4 年度商業科卒業)

  • ●突然の異動

 最初に就職したのはグループ会社のトヨタレンタリース東四国。受付を担当していましたが、お声がけいただく形で今年 2 月に現在の会社に転籍しました(*)。お客様と接する仕事は楽しかったし、まだ1年足らずだったので少し未練はありましたが、もともと得意なパソコンを生かせる事務職志望だったこともあって、望まれての転籍のお話はうれしかったです。

 *管理部採用教育人事課の三浦篤史課長によると「すごく能力のある子と評判でした。ぜひわが社に来てほしいとお願いして、転籍を認めてもらいました」

 

  • ●数字がピタッと合った時の快感

 経理事務に携わって 4 か月。最初は環境ががらりと変わったので戸惑いもありましたが、先輩方に助けていただいて、だいぶ慣れてきました(*)。それでも、締め日までに請求書をまとめるのは大変。ゴールデンウイークなど休みが続いた後は請求書や伝票類がどっさり舞い込むので、ちょっとしたパニックになることも。でも、数字がピタッと合った時やスムーズに業務が運んだ時はうれしくて、やりがいを感じます。経理ってお堅いイメージがあるかもしれませんが、みなさん明るくて、楽しい職場です。一番の楽しみは昼休み。会社のランチルームで先輩と一緒にお弁当を囲んだ後の、おしゃべりがたまりません。

 *再び三浦課長のお話「基礎ができているので、とても呑み込みが早いです」 

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  • ●クラスメートや先生と共有した時間。かけがえのない宝物

 高校生活は新型コロナとともにあった 3 年間でした。入学後すぐに 2 か月間の臨時休校になり、学校再開後も体育祭や文化祭は中止や短縮開催、修学旅行も取りやめに。そんな中、制限が少し緩くなってからは情報処理や簿記実務、商業経済などの検定の勉強で放課後居残りをして、遅くまで勉強したことがいい思い出です。同じ目標に向かって友達や先生と一緒に過ごした日々は大変ではありましたが努力した分、忘れられないものとなりました。担任の先生が親切で、頑張ったら、ごほうびのチョコレートやアメ玉をくれたりしました。このごほうびも努力できた理由の一つかもしれません。

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  • ●皆勤賞にはこだわりました

 コロナの制約がいろいろあった 3 年間でしたが、皆勤賞にはこだわりました。小学校の時からずっと欠席ゼロだったので、そのプライドがあったのだと思います。無遅刻、無欠席で、卒業時に皆勤賞をいただきました。(*)

 *小柳武就職支援室長のコメント「3 年次に面談した際、とても明朗でしっかりしていて、成績はクラスのトップ、しかも無遅刻、無欠席と聞いて感心しました。希望していた業務に就き、職場のみなさんにかわいがっていただきながら成長している姿に接して、うれしいですね」

  • ●生徒会活動は良い経験になりました

 友達や先生に誘われて入ったので、正直最初はあまり気乗りがしませんでしたし、“生徒会”と聞くと、少し堅い印象がありました。

 ですが、いざ入って行ったことは体育館にある大きな壁画の作成や主に体育祭や文化祭、オープンスクールなどイベントの運営でした。想像していたイメージとは裏腹に、中学生の頃から楽しみにしていた行事に携われたこと、空が暗くなるまで友達と準備したこと、“学生らしさ”を生徒会ですごく味わえたなと今になって思います。

 

  • ●資格取得はぜひ。自信につながります

  商業科の生徒なら、やはり検定が大事だと思います。資格取得が自信につながり、仕事で役立つのはもちろんですが、目標に向けて頑張った経験が自分の糧にきっとなります。しんどくて投げ出したい時もあると思いますが、友達と励ましあい、先生の助けをお借りしながら、乗り越えてほしいです。     

       (令和6年6月取材)