令和5年度第75回卒業証書授与式が1日、本校体育館で行われ、284人が思い出多い学窓を巣立ちました。コロナ禍が明けた今年度は4年ぶりに各中学校の校長先生らを来賓にお招きし、卒業生の門出を祝福していただきました。
香川校長は式辞で、自分の花を咲かせる秘訣は心の中にあり、そのためには「自らの命に目覚めること」、「一つ事を見つけること」、「その一つ事に本気になること」が大切、と述べ、坂村真民や相田みつをの「本気」の詩を朗読し、卒業生にエールを送りました。さらに、「君たちが充実した人生を歩んで行こうとするとき、もし、迷うことがあれば、高松中央高等学校の校訓「誠実 勉励 礼節」や人間力「IMPACT」の一つずつを思い出して実践してください」と結び、卒業生総代の久保田真貴さん(普通科)と川野愛奈さん(商業科)に卒業証書を授与。池田豊人知事の祝辞が披露され、伊賀裕之同窓会会長からは「みなさんには無限の可能性がありますが、それを広げるのも狭めるのも自分次第。自らの可能性を信じて、チャレンジを」と激励を受けました
在校生代表の藤原凛さんが、「私たちの目に映る先輩方の背中は、どんな時も大きく、格好よく見えました。黙々と努力し続ける姿はいつも私たちの憧れでした。私たちも先輩方のように真摯に励み、高松中央高校の歴史と伝統をしっかりと受け継いで参ります」と送辞。
女子バスケットボール部のキャプテンとして活躍した津村美結さんは卒業生代表の答辞で、コロナ禍まっただ中でスタートし、次第に日常を取り戻した高校生活を振り返りながら「コロナが5類扱いになり、マスクを外して友の顔に向き合った時、本当の友に出会えたようなくすぐったさを感じ、胸が熱くなりました」「チームの仲間と励まし合い切磋琢磨した時間こそ、私の最も大切な時間でした」と述懐。「いつも真剣に話を聞き、何かあるたびに一歩前へ進むためのアドバイスをしてくれた先生方「18年間支え続けてくれ、毎日おいしいお弁当を作ってくれた母」に感謝を述べ、在校生には「悩みや心配事を一人で抱え込まず誰かに相談すること。見守ってくれている人がきっと近くにいるから。どんな時も笑顔だよ。頑張れ」と励ましの言葉を贈りました。そして、「高松中央高校同窓生の誇りを胸に、今、私たちは新しい道を歩み始めます。3年間ありがとう。さようなら、さようなら高松中央高校」と万感の思いを込めて学窓に別れを告げました。