財務省が推進している財政教育プログラムの出前授業がこのほど視聴覚室で行われ、商業科2年生が予算編成のシミュレーション作業などを通じて、国の財政の現状や課題を学び、日本の未来について考えました。
講師は四国財務局財務広報相談室室長補佐の林恭子さん。授業の前半では、公共サービスや公共施設などのコストを支える税の種類や必要性を説明し、社会保障費や借金の増大で財政の硬直化が進んでいる現状を指摘。「積みあがる借金を返していくのは将来を生きる世代。自分ごととして考えて」と投げかけました。
授業後半のテーマは「財務大臣になって理想の予算案をつくろう」。生徒たちはタブレット端末を使い、「年金」「子ども・子育て」「防衛」「公共事業」「教育」など10項目の予算を増減もしくは現状維持としながら、予算編成に挑戦。クラスメートとも意見を交換し、それぞれが理想の予算案を目指しました。
成果を発表した生徒2人はともに「財政再建」を重視し、借金(国債発行)を減らす予算案を作成。歳出では年金や介護から子育て関係に比重を移すというプランでした。
発表した川地利空さんは「財政にはあまり興味がなかったんですが、分かりやすく、楽しく教えていただきました。国の借金は、みんなが負担を分かち合って減らしていく必要があると思います」と話していました。
林様はじめ四国財務局の皆様、有意義な時間をありがとうございました。