近年の研究で判明した植物のさまざまな能力や生存戦略を切り口に、生物多様性の大切さや生き物の命のつながりについて考える自然環境講演会を27日、1年生を対象に開催しました。
講師は「NPO法人みんなでつくる自然史博物館香川」の松本慶一さんです。
「花粉を発射する植物と、花粉を地面に吐き出す植物。実在しているのはどっちでしょう?」。こんな問いかけで始まった講演は、クイズを楽しみながら知識を深めていく内容。 植物同士が匂いで会話したり、外敵の音を聞き分けたりしていることが紹介されると、生徒から驚きの声も。
松本さんは、こうした植物の能力や特性を利用した農薬の使用削減など、農業分野での取り組み事例も紹介し、「植物は想像以上に進化している、すごい生き物。みなさんが成人するころには、もっといろんなことが分かってきて、植物の力を活用した世界が広がっているかもしれません。敬意を持って観察し、共存する世界を目指したいものです」と結びました。
松本様、最新トピックス満載で刺激的なお話、ありがとうございました。