実社会で活躍している先輩から進路選択や職業について学ぶ「キャリアを考える卒業生講話」を13日、体育館で開催。2年生約300人が卒業生2人の経験談やアドバイスに真剣に耳を傾けました。
本校と穴吹専門学校グループが連携して取り組んでいる「21世紀型専門人材の育成プログラムの開発と実証実験」の一環として実施。コーディネーターの城石果純さんが聞き手になり、卒業生で看護師の藤澤祐弥さん(25)とアイリスト・美容師の横山紗也さん(22)が「現在の職業を目指すきっかけ」「仕事で感じること」などについて話しました。
藤澤さんは「子どもの頃、喘息で入院した経験があり、その時の看護師さんが印象的でした。将来を考えた時、一番に看護師という職業が頭に浮かびました」、幼い頃からダンスを習っていたという横山さんは「ダンスの時にしてもらう髪のアレンジが好きで、小学生の時から美容師になりたいと思っていました」と話し、進学先の専門学校を選んだ理由についてはともにオープンキャンパスの印象の良さを挙げました。
仕事で心がけていることについては「施術後に鏡を見て、ありがとうと言われた時はうれしくなります。お一人、お一人に対して熱量をしっかり持って接することを心がけています」(横山さん)、「患者さんが亡くなった後にご家族から、藤澤さんに本当に感謝しとったよと聞いた時は、涙が出そうになりました。看護師は人の人生に関わるやりがいのある仕事と実感しています」(藤澤さん)と話しました。
お二人の、在校生へのメッセージは大要を紹介します。
横山さん「礼儀、挨拶、努力は大事。日ごろから意識的に取り組んでほしいと思います。やりたいことや好きなことが見つからない人は、遊びに来る卒業生の話にもアンテナを立ててほしい。『楽しそう!すごい!』から『好き』が見つかるかもしれません」
藤澤さん「どんな仕事にも、素直さと忍耐力が大切。素直だと可愛がられるし、仕事で伸びる子は素直です。嫌なことは、いったん我慢して考えてみる、頑張ってみる、どうしても無理だったら違う道を考えればいいと思う。(進路については)他の人とも相談しながら悔いのない選択をしてほしい」
最後に、城石さんが「まだ将来の事を決めていない人もいると思いますが、小さな頃から好きだった事、小さな頃の夢には、将来につながる何かがあることが多いです。お花屋さんやケーキ屋さんになりたかった人は、人に喜んでこらえる仕事、人とお話しする仕事、消防士になりたかった人は、人のためになる仕事、チームでする仕事、ヒーローになりたいなど、深層心理が隠されていることがあります。ぜひ、自分自身を振り返ってみて、将来につながる何かが見つかるといいなと思います」と結びました。
藤澤さん、横山さんの仕事に対する真摯な姿勢や後輩への思いやりある助言、城石さんのメッセージはきっと、生徒たちの大きな励ましと参考になったと思います。ありがとうございました。