本物の芸術や文化に身近に接する秋恒例のプログラムとして芸術講座を23日、高松市のレクザムホール大ホールで開き、東京演劇集団「風」の「Touch~孤独から愛へ」を全校生が鑑賞しました。
〈アパートの一室で暮らす2人の孤児の兄弟。ある日、2人の前に現れた謎の紳士は彼らを「行きどまりの子どもたち」と呼び、「元気づけてあげよう」と手を差し伸べる。徐々に心を開き、新しい一歩を踏み出そうとする弟。一方、触れ合いを拒絶し続けた兄も、紳士の死に接し、彼の深い愛に気づかされる…〉。劇中で何度も繰り返される「元気づけてあげよう」という言葉と、相手の肩への「touch」。触れるという行為や自分を励ましてくれる存在の重要な意味を深く問いかける舞台を、生徒たちは真剣な面持ちで見つめていました。
開演前には舞台上でバックステージツアーが行われ、生徒たちはスタッフの説明を受けながらセットの組み立て方や小道具を興味深そうに見て回っていました。
終演後、生徒代表が劇団員に花束を贈り、感謝の気持ちを伝えました。「風」の出演者、スタッフの皆様、すばらしい舞台をありがとうございました。