8月20日、大的場でビーチクリーンアップと海ごみについて学びました。参加者はグループに分かれて、楽しみながら海岸のゴミを拾いました。拾ったゴミは種類ごとに分類され、その出所について考える時間も設けられました。参加者からは「大きなゴミは見つけやすいが、マイクロプラスチックになると非常に取りにくい」といった感想が寄せられ、海ごみの複雑さとその問題の深刻さが再確認されました。
その後、瀬戸内海の海洋ごみについての講座が行われ、参加者は熱心に講師の話に耳を傾けました。講師からは、「瀬戸内海には年間約4,500トンの海洋ごみが流れ込んでおり、そのうち外海から来るゴミはわずか7%」という驚きのデータが紹介されました。また、瀬戸内海から太平洋に流れ出たゴミが、遠く離れた島の鳥の胃の中から発見された事例なども取り上げられ、海洋ごみ問題の広がりとその影響について具体的に学ぶ機会となりました。
生徒からは、「日本は島国であり、海のゴミは海洋生物の生命に重大な影響を与えていると感じました。そのゴミは最終的にマイクロプラスチックになり、動物の体内に入って生態系に影響を与えるのだと思いました」との声が聞かれました。実際にゴミを拾いながら、海洋ごみの問題が生態系に与える影響について深く考える機会となったようです。
翌日21日には、里海をテーマにしたワークショップが開催されました。このワークショップでは、「SATO-UMI 1000」というカードゲームを使って、参加者たちがグループごとに理想の海について話し合いました。ゲームを通じて、どのような行動が海の環境改善につながるのかを考え、それぞれのアイデアを発表する時間が設けられました。参加した生徒たちからは、「ただ話を聞くだけでなく、ゲームを通じて友達と意見を交換しながら、どのような行動をすれば海の環境を良くできるかを考えることができました」といった感想が寄せられ、アクティブな学びの場となったことがうかがえました。