令和5年度香川県私学研修会が2月13日(火)ホテルクレメント高松にて、県私立中学校高等学校連合会(会長:香川泰造高松中央高等学校長)主催で開催されました。県内私立中学校・高等学校から約50名が参加し、本校からは教職員、PTA役員ら6名が参加しました。

 講演会では『人口2/3激減時代の到来と「新」成長戦略~出生数80万人割れの中、今後教育に求められるもの~』と題し、野村證券金融公共公益法人部主任研究員・和田理都子氏のお話を拝聴しました。

 和田氏は400年間で見た日本の人口動向を示し2008年のピーク(香川県ピーク1995年)から急激に人口減少が進んでいて、出生数、死亡数の推移から人口減少は避けることができない理由も解説されました。また、人口と経済の相関関係についても説明し、都市部への一極集中が加速し、地域によって人口の減少と偏在の同時進行がおこっている。人口の地域間流動で香川県では若い世代の県外流出が多く、教育界と産業界が一体となり20代・30代が魅力ある香川に帰ってくるための要素をつくることが大切であると指摘。さらに、次代を見据えた教育の必要性。21世紀の新成長戦略として「人材」こそ成長の柱であり、教育の質がこの先の行方を握ると熱く語られました。

 今後求められる人材の育成において教育がどのように関わるのか。基盤スキル(広く様々なことを正確に早くできる)から革新性(新たなモノ、サービス、方法等を創り出す能力)へ!今まさに私立学校が特色を生かし、公教育には困難な独自性とスピード感を発揮する時代ではないでしょうか。