これからの総合的な探究の時間について~ICTを活用することの意義~/教職員研修会

 教職員対象の研修会が12月1日、本校で開かれました。研修テーマは「これからの総合的な探究の時間について~ICTを活用することの意義~」。講師は、鳴門教育大学の藤村裕一教授にお越しいただきました。

 研修は鳴門海峡大橋の上部を大学生たちが命綱をつけて渡る、インパクトのある写真がスクリーンに映し出されるところから始まりました。そしてこの写真に写る大学生たちが“恐怖”という体験をどうやって他者に伝えるかという探究の授業へと繋がっていったという話が藤村教授から語られることとなりました。教職員一同この冒頭のエピソードによって、教授の講演に一気に引き込まれることとなるのですが、これは日々の授業の冒頭で生徒たちを引き込む導入と同じであるということに気が付き、息をのみました。

 講演は終始和やかな雰囲気で行われ、日本の教育の現状や、今後どのような教育を目指していかなければならないのか。また全国の小中高の総合的な探究の時間の取り組みなど実践事例などが紹介されました。印象的だったのは、総合的な探究の時間の実現には全教科の日頃からの授業が、生徒主体の探究的なものでなければならないということでした。そしてアナログとデジタルそれぞれの良さを活かして生徒自ら学びに向かう力を育成していかなければならないと教授から語られた場面でした。

 今後の本校の教育の変化を後押し、予測困難な時代を生き抜いていかなければならない生徒たちに我々教職員ができることは何かを考える大きなきっかけとなる研修となりました。