本年度の全国私学教育研究集会香川大会が9、10の両日、「持続可能な社会を実現する私学教育の創造」をテーマに高松市内のホテルで開かれました。同研究集会の本県開催は初めて。全国から私学関係者500人余、本校からは6人が参加し、私学教育をめぐる諸課題への考察や情報共有に取り組み、交流を深めました。
初日の全体会では、AI(人工知能)研究の第一人者で、本県出身の松尾豊東京大大学院教授が「人工知能の進展と人材育成」と題して記念講演。松尾教授は、研究室のオンライン講座で近年、中学・高校生の受講が増えている現状を紹介し、「AIに関心があっても、どこで勉強すれがいいのか分からない若者が多い。AIが進展する社会では仮説を立てる力や未来を想像しビジョンを設定する力が求められるが、学校ではそうした教育があまりなされていない」と指摘。DX(デジタルトランスフォーメーション)社会に対応した人材育成を教育現場に求めました。
2日目は私学経営、教育課程、法人管理事務運営、生徒指導、特色教育の5つの部会でそれぞれ講演や実践発表が行われました。私学経営部会のパネル討議には本校の香川校長がパネリストとして登壇し、香川の私学の現状や未来を創る学びとして本校が注力している総合的探究の取り組みなどを紹介しました。
記念講演する松尾豊東京大大学院教授
私学経営部会のパネル討議で発言する香川校長(右から3人目)