本校の前身、高松女子商業高校の卒業生で、大阪市在住の福家豊子さん(83)が22日来校され、卒業記念品の校歌のレコードを本校に寄贈してくださいました。
昭和33年の卒業時に生徒会から贈られたレコードで、A面に校歌、B面に女子商音頭が収録されています。化粧箱や歌詞カードは色あせ、歳月を感じさせますが、レコードの盤面は傷一つなく、美しい光沢を放っています。
福家さんは卒業後、大阪の短期大学に進み、当時超一流企業の帝人に就職。キャリアウーマンの先駆けとして長く活躍されました。「元気なうちに香川の懐かしい人たちに会い、母校にレコードを届けたいと思ってきましたが、コロナ禍でかなわず、ようやく願いがかないました」。
母校を訪れるのは、卒業以来65年ぶり。「立派できれいな校舎になって、見違えました。大学合格祝いや部活動優勝の横断幕もいっぱい飾ってあって…。後輩が頑張ってくれているのは、うれしい」と福家さん。「私がいた時は、まだ戦後復興期の貧しい時代。木造の新校舎ができて水洗トイレに大喜びでした。短大進学も私一人だけで、みんなからうらやましがられました」と、懐かしそうに学校生活を思い起こしていました。
福家さん、わざわざ貴重な思い出の品をお届けくださり、ありがとうございました。大切に保管させていただきます。いつまでもお元気で。