1年生約350人が14日、さぬき市で歩き遍路とお接待を体験。1200年を超えて脈々と受け継がれてきた四国独自の文化を肌で感じながら、晩春の一日を楽しみました。
入学間もないこの時期に新入生同士の距離を縮める校外学習として毎年実施していますが、新型コロナの影響でこの3年間は内容を変更。歩き遍路は4年ぶりです。
バスで学校を出発し、さぬき市前山のおへんろ交流サロンに集合。歩き遍路班とお接待班に分かれてプログラムはスタートしました。
歩き遍路班は、2021年に国史跡讃岐遍路道に追加指定された「大窪寺道」をたどりました。88番札所大窪寺まで、およそ10㌔の道のりです。生徒たちは約109㍍ごとに置かれた「丁石」や亡くなった巡礼者を弔う「遍路墓」、お地蔵さんに足を止め、手を合わせたり、風化した字の判読にチャレンジしたりする姿も。天体望遠鏡博物館(旧多和小学校)で昼食の弁当を囲んだ後、再び歩を進め、道端を彩る花々に癒やされながら、約4時間後に元気にゴールしました。
一方、お接待班はコース上の3カ所で、巡礼者や参拝客に「お気をつけて」「頑張ってください」と声を掛け、お弁当やお茶を振る舞ったほか、ゴールするクラスメートらには水を配るなど、それぞれに心を込めてお接待を実践しました。
入学からまだ1週間余りですが、野外での協働プログラムを通して一気に打ち解けた生徒たちの笑顔がそこここに広がった校外学習でした。