卒業式を翌日に控えた28日、巣立っていく教え子に歌でエールを送ろうと、３年団の先生らがオリジナルソング「君の背中に」をサプライズで披露。思いのこもったプレゼントを受け取った卒業生の目に涙が浮かびました。

　卒業式の予行が終わった体育館アリーナ。高校生活3年間を振り返る動画が流れた後、「みなさんにプレゼントがあります」のアナウンス。先生たちの合唱が始まりました。

　♬大切な時　大切な場所　大切な人　忘れない　君の背中にありがとう―。卒業記念ソング「君の背中に」は進路指導担当の関栄二先生が作詞し、3年団の先生らが作・編曲を担当。コロナ禍の試練の3年間を共に乗り越えた仲間や支えてくれた人たちとの思い出を大切にして未来へ羽ばたいてほしいという願いが込められています。

　卒業生は、それぞれの思い出を歌詞に重ねながら、じっと聴き入り、先生方が涙で声を詰まらせながら一人ずつメッセージを贈ると、目頭をぬぐう姿も。

　岡田彩夏さんは「コロナ禍で修学旅行などが中止になったときは、なぜ私たちはこんな目に、と思いましたが、そんな中、先生方は楽しい行事をいっぱい考えてくれました。最後にこんな素晴らしいプレゼントをいただき、感動しました」と話していました。