2年生を対象にしたキャリア教育講演会を22日、体育館アリーナで開催しました。
講師は、今年4月に発足した「かがわDX(デジタルトランスフォーメーション)Lab(ラボ)」フェローの山口功作さん(50)。デジタルID先進国エストニアの投資庁日本支局長を15年間務めた異色の経歴を持つ起業家で、近年は高松を拠点に、DXアーキテクトとして全国の地方自治体への助言や講演活動を行い、総務省自治体DX検討会構成員、高松市スマートシティーアドバイザーなども務めています。
講演のテーマは「今後の人材のあり方とは?」。山口さんは、デジタル化によって旧来の社会理念や成長モデルが変化し、企業が求める人材や採用の形態も変わってきていると指摘。「これからは、やらされる仕事でなく、自分がやりたい仕事ができる時代が来る」と述べ、「アップルやグーグルなどのベンチャー企業も最初は友達同士の会話から生まれた『思い付き』がスタートだった。『思い付き』と『夢』を大切に、やりたいことをやり続けてほしい。絶対にあきらめない心を持って、やり続ければ、きっと誰かが見ていて手を差し伸べてくれる」とメッセージを送りました。
また、DXを活用した今後の香川県や高松市のまちづくりについては「私たち世代では思いつかない発想や視点がほしい。メンバーの募集があれば、みなさんもぜひ応募してください」と参画を呼びかけました。
最後に、生徒代表の松下唯人さんが「採用環境の変化などを知ることができました。進路を決める際に、きょう学んだことを生かしたい」とお礼を述べました。