県高校総合体育大会が熱戦の幕を閉じました。本校は空手道男女と体操女子の全種目制
覇、男子ソフトテニス団体準優勝をはじめ、個人でも柔道女子2階級優勝、新体操女子個人総合優勝など多くの選手が好成績を収めました。
今年の総体は3年ぶりに観客を入れての開催となり、各会場に保護者、関係者のみなさまが駆けつけてくださいました。声援の力と愛情を背中に感じながら、選手たちはプレーできたでしょう。応援ありがとうございました。
総体は運動部の生徒にとって大きな舞台ですが、とりわけ、今年の3年生には特別な意味合いを持つステージだったと思います。入学後すぐに2カ月間の臨時休校。その後も学校行事や大会の多くが中止、縮小になり、日々の部活動でもさまざまな制約が続いてきました。まさに、コロナに翻弄された高校生活の中で迎えた最後の総体でした。
「この3年間、県外遠征も合宿もほとんど経験することがありませんでした」。総体壮行式の選手宣誓で、こう切り出した3年生は「しかし」と言葉を継ぎました。「この逆境こそが私たちを成長させてくれました。限られた中で、いかにチームのレベルアップを図るか、日々考えて練習に励んだことは、大きな学びと自信につながりました」。その言葉通り、コロナ禍を乗り越え、積み重ねてきた練習の成果を本番で発揮してくれた選手たちに心から拍手を送ります。
今年の総体は各競技の成績や写真を速報形式でホームページに掲載しましたが、試合後の記念写真には、屈託のない笑顔がはじけています。その笑顔は勝ち負けの隔てなく、仲間とともに全力を尽くしたあとのすがすがしさを感じさせるものでした。生徒たちが総体の舞台を経て、また一つ、成長の階段を登ってくれたような気がします。
7月からは四国四県でインターハイが開催されます。その最終関門となる四国高校選手権は6月17日開幕です。選手のみなさんの健闘を祈ります。