2年生を対象にした「キャリアデザイン基礎講座」を2、3の両日、四国生産性本部コンサルティング部の太田和也さんを講師に迎え、体育館で実施しました。
昨年まで「ビジネスマナー講座」として実施してきましたが、人生設計や進路選択に軸足を置いた内容に衣替えしたものです。
太田さんの講義の大要は以下の通りです。
【問題発見力】社会に出て、大切になるのは問題発見力と問題解決力ですが、まずは問題を見つけ出す力が重要です。ちなみに、自分自身の問題は何だろうと考えてみてください。自分の今の問題はこうだと言える人は必ず成長します。
【目的と目標】みなさんは何のために進学または就職しますか。何のためにという目的がはっきりしていないと、人は頑張れません。目的を明確にするためには、自分にとってモチベーションが上がるものを考えてみてください。
【プル思考】何のためにという目的がはっきりしたら、次は目標設定。その際は「プル思考」という思考法がいいと思います。目的を達成するために、まずクリアしなければならない自分の課題は何か。最初の課題をクリアしたとしたら、その次の課題は何か。順番に課題を設定していきましょう。
【自己分析】入試や採用試験の面接で、自己分析を問われることがよくあります。そんなときは、自分の好きなもの、得意なことを思い浮かべ、それがいつから、どんなきっかけでそうなったかを振り返ってみましょう。自分の記憶に刻まれたことは、自分の言葉でしっかり語ることができるはずです。
【結び】自分の将来は、親や友達に言われたからそうしたではなく、自分で決めてほしい。そのために、真剣にキャリアデザインに向き合うことが重要です。私の経験上間違いなく言えるのは、やらなかった後悔は大きい。今から将来のキャリア設計をしっかり考えることで、いい方向が必ず見つかると思います。
太田さんのお話は、自身の転職経験や採用担当歴10年のキャリアに裏打ちされ、説得力と示唆に富む内容でした。熱心にメモを取る生徒の姿も見られ、進路決定の大事な時期を控える2年生にとって有意義な講座になりました。
太田様、ご講義ありがとうございました。
*講座は、会場が密にならないよう2日間に分けて実施しました。