総合的探究で、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を学習している2年生が11日、高松市内の会社を訪問しました。一学期はオンライン形式で実施しましたが、新型コロナ感染状況が落ち着いてきたため、見学可能な企業については二学期から実地訪問に切り替えたものです。
この日は2年C組の生徒代表5人が、貸衣装をメーンに結婚式の総合プロデュースを展開する「おざき」(高松市丸亀町)を訪問。副社長の尾崎容子さんからSDGsへの取り組みについてレクチャーを受けました。
尾崎さんの説明によると、SDGsの17目標のうち、同社が深くかかわっているのは「⑤ジェンダー平等を実現しよう」「⑧働きがいも経済成長も」「⑫つくる責任、つかう責任」の3点。とりわけ⑤については、「社長以外のスタッフは全員女性で、女性が働きやすい待遇や勤務体制に力を入れています」とのこと。また、⑫については「貸衣装はモノを大切にし、持続可能なシステムをつくるSDGsの理念そのもの。特に和装は古来からリサイクルやリメイクできる仕組みがあり、世界に誇れる衣装です」。
生徒からは「SDGsに取り組むことで、どんな好影響がありますか」「私たちにもできる活動は」などの質問が出され、一つ一つ丁寧に答えていただきました。
尾崎さんの説明には、具体的な事例やエピソードがふんだんに盛り込まれ、生徒たちは引き込まれるように耳を傾け、熱心にメモを取っていました。学びと社会がつながる瞬間を実感してくれたのではないかと思える有意義な訪問になりました。