高松市社会福祉協議会の「フードパントリー事業」に協力しようと、本校ボランティア同好会の生徒ら7人が22日の放課後、物品の事前仕分け作業に参加しました。
フードパントリーは、生活に困っている世帯などに食品や生活用品を無料で配布する活動。コロナ禍で「子ども食堂」などが運営しにくくなる中、新たな支援方法として全国的に広がっています。
同協議会は、市の委託を受けて8月からフードパントリー事業をスタート。同協議会から協力依頼を受け、生徒たちが「お手伝いしたい」と申し出て、今月から参加することになりました。
この日の作業は、企業や農業団体、市民から寄付された品物を保管している同市競輪場の女性・キッズ休憩コーナーで行われ、生徒たちはコメを1・5㌔ずつ計量してビニール袋に詰めたほか、生理用品の小分けや子ども服のサイズ分けをしました。
これらの品物は、食品類とともに同協議会に事前登録した来場者に配られますが、生徒たちは24日の会場設営や26日の配布活動にも参加する予定です。
フードパントリー事業は今後、毎月1回実施する方針。参加したボランティア同好会会長の笠原颯心君(3年)は「コロナ禍で大変苦労している人がたくさんいると聞いています。少しでもお役に立てるなら、うれしい。できるだけ参加してお手伝いしたい」と話していました。
本校では1、2年生が総合的探究の時間を活用して、国連が掲げるSDGS(持続可能な開発目標)の学習に取り組んでいますが、SDGSの17目標のうち「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」などはまさにフードパントリー事業の本旨と重なる部分です。今回の活動を通して生徒たちがSDGSを「自分ごと」としてとらえ、実践の幅を広げていく、そんなきっかけにもしてほしいと願っています。