2学期始業式を13日、校内テレビ放送で行いました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2週間近く延長になった夏休みを終え、全校生が元気な姿で学校に戻ってきました。
 香川校長は講話で、夏休み中に読んだ昆虫学者の著作を紹介(注参照)。ハキリアリの生態を調べるため二十数回にわたってパナマを訪れ、フィールドワークを続けている探究心の強さに感銘を受けたと述べ「2学期は、自らの進路実現のため、心身を鍛えるとともに、何事にも興味を持って取り組んでください」と呼びかけました。
 続いて、竹下生徒指導部長が学校生活のリズムを早く取り戻すよう促したうえで、「感染拡大防止のため、一人ひとりができることをしっかり取り組んでほしい」と述べ、昼食時の黙食やマスクの正しい着用法などについて説明しました。

 (注)香川校長が紹介した本は「アリ語で寝言を言いました」。著者は村上貴弘九州大准教授です。講話によると、ハキリアリは葉っぱを巣に運んで、巣の中でキノコを育て、その菌を栄養分として生きているのだとか。アリは約1億4000年前にハチから枝分かれしたとされていますから、ハキリアリは1億年以上前から「持続可能な農業」を続けてきたSDGsの模範生なのかもしれません。また、ハキリアリはおしゃべりもするそうで、村上教授は発音器官の研究に精力的に取り組んでいるそうです。「アリ語」のコミュニケーション、なんとも興味深いですね。

震災避難訓練も

この日は始業式に先立ち、9月1日の「防災の日」に実施する予定だった震災避難訓練を実施。ホームルーム中に緊急地震速報が流れたとの想定で、生徒たちは急いで机の下に身を隠し、揺れが収まるまで待機の姿勢を取りました。このあと、香川県の防災ビデオを視聴し、今後30年間に70%の確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震について被害想定や備えの大切さを学びました。